大山哲のこの一冊!くちびるに歌を
こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊はくちびるに歌をです。
小学館から発売されていて、映画化されていることで話題にもなったヒット作品になります。
くちびるに歌をは、長崎県五島列島の中学合唱部が舞台になっている物語です。
合唱部の顧問の先生が産休に入ることをきっかけに、元同級生に臨時教員を依頼をすることで物語は始まっていきます。
その臨時教員は元神童でありながら、自称ニートとなっている状態だったのです。合唱部と触れ合っていく中で臨時教員の心が動いていく様子が描かれています。
そして、合唱部の一人一人の人間性や背景にもスポットがあてられているのです。
心の芯から温まるようなヒューマンドラマ仕立てになっています。
理屈で表現することができない若さの持つ希少性や素晴らしいが詰まっています。
可能性が持っている輝きを感じることができます。そのため、読んだ後はパワーをもらうことができる作品になっています。
中田永一は執筆当時16歳という若さでデビューした乙一の別名になっています。また、山白朝子の名前で、短編集も出しています。
そのため、ミステリーもホラーも青春系も書くことができる才能あふれる人物になっています。名前が変わるたびに、作風やターゲット層を変えて作品を残しているという特徴があります。そして、実力はもちろんのこと人気を伴っている作家です。
さらに中田永一は、映画監督という一面も持っています。そんな多面的な才能を持つ作家が描いた作品を読んだことがないという人は、一度手に取ってみることをおすすめします。
特に読みやすい内容になっているので、普段読書をする習慣がないという人にぴったりです。作品に触れることでリフレッシュすることができます。