大山哲と本。

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大山哲のこの一冊!広岡浅子の生涯

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は広岡浅子の生涯です。

 

広岡あさこといえば、江戸時代の豪商の娘として生まれ、その後明治時代になって銀行を作ったり、女学生のための教育機関を作り上げた、明治の女傑として知られていますよね。


この方の生涯を小説にして描いたのが「広岡浅子の生涯」です。

作者は古川智映子さんで、1989年に出版をされました。ちょうど1989年といえばバブル経済のまっただ中であり、日本が非常に活気があった時代です。

その中で女性実業家にも注目が集まり、この広岡浅子さんについても小説が描かれることになりました。

小説ですが当然実在した人物をモデルに描いているので、非常にノンフィクションに近い内容になっています。

彼女の生い立ちから、女性が教育をあまり受けられなかった時代に、どうやって自分で学んでいったのか、そして両替商に嫁いでからそこで活躍し、炭鉱の経営になりだして実業家として活躍していき、実業家として明治大正を駆け抜けていった様子をドラマチックに描かれています。
そして何よりもこの広岡浅子さんの存在を非常に有名にしたのは2015年の秋から、NHKの朝の連続テレビドラマとして放送された「あさが来た」ですよね。

私大山哲も恥ずかしながらこのドラマが放送されるまでは、広岡浅子という人についてはあまり存じませんでした。


このドラマは大変な人気を獲得し、平均視聴率がここ10年の朝ドラの中でも最高だったということで、大きなブームを巻き起こしましたよね。

広岡浅子さんをモデルにした「あさ」だけではなく、玉木宏さん演じる夫の新次郎や、ディーンフジオカさん演じる五代友厚など、あさを取り巻く人物に関しても非常に魅力的に描かれていました。
この「広岡浅子の生涯」もドラマ化に合わせて新装版が発売され、私大山哲もこの新装版が本屋で山積みになっているのを見て、思わず購入してしまったというわけです。

女性が学んだり、経営に携わることが良く思われていなかった時代に、広岡さんがどうやってその困難をはねのけて、活躍するに至ったのか、ドラマとはまた違った角度で描かれているので、興味を持った人は是非一読をしてみると良いでしょう。


広岡さんが創設に携わった生命保険会社でも彼女の紹介を盛り込んだテレビコマーシャルを放送するなど、「あさが来た」ブームはまだ終わりそうにはないですよね。

何か人生において、苦難があって励みがほしい時、勇気づけられたい時には是非手元において参考にしたい一冊です。