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大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲のこの一冊!フォルトゥナの瞳

男性作家

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊はフォルトゥナの瞳です。
百田尚樹さんの作品です。

百田尚樹さんの作品で1番有名なのは、やっぱり「永遠の0」ですかね。
百田さんの作品なら、と私、大山哲は読んでみました。


今回は「フォルトゥナの瞳」です。

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フォルトゥナの瞳:Amazon


その男には、見たくないものが視えた。人の「死」が。「運命」がー。
あらすじとしては、もうすぐ死んでしまう人間が透明に視える主人公が、初めは「透明」になりかけている人の「運命」を変えようと奔走します。

しかし、人を「死」から救い出すのですから、「代償」が必要です。主人公自身の「寿命」が。

「他人の命」と、「自分の命」を天秤にかけざるを得ない主人公は苦悩します。幼い頃に、火事で、両親と妹を亡くし、施設で育ち、友人も恋人もおらず、1日中働き、帰って眠るだけの日々を過ごし、夢も自信も持てない孤独な人生を送っていた主人公が、そのような「瞳」を持ってしまったのです。苦しみます。

尊敬できる上司に出会え、悲惨な過去があろうと、これから幸せになれるであろうに・・・。


しかし、主人公は、同じ能力を持つ外科医からの忠告があったり、好きな人が出来た時に、また葛藤はしていましたが、主人公の恋が実って恋人もでき、幸せな日々を過ごしていても、しかし彼は「透明」の人を自分の「命」を削りながら助けます。

「瞳」を持つには主人公は、優しすぎるのです。


ラストは、賛否両論あるでしょうが、私としては、予想通り、なんていうか、自己犠牲の精神は素晴らしいですが、この主人公には、もっと幸せになってもらいたかったです。

せつなく、やるせない気持ちです。そういえば、ラストの恋人の行動が少々不可思議なのが気になりました。


私、大山哲が、この「瞳」を持ったらどうするだろう・・・。主人公のように自分の「命」を削ってまで他人をたすけられるだろうか・・・。

逆に、あの人「死」が近いのか・・・。とわかって何もしないで後悔するのだろうか・・・。誰だって主人公のような能力を持ったら困惑し、もしかしたら精神的に参ってしまうのではないか、というのが私の感想です。


百田尚樹さんの作品にしては、珍しくファンタジーで軽めの印象です。主人公の心理描写などは、くどめですが、百田さんならではの表現の仕方です。

永遠の0」などが現実感がすごいからかもしれません。逆に言えば、百田尚樹さんの作品を今から読む方には、軽めで読み始めやすい作品だともいえます。