大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲のこの一冊!夜は短し歩けよ乙女

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は夜は短し歩けよ乙女です。

 

みなさんは「森見登美彦」という作家をご存知ですか。

ベストセラー作品も多いので、作品自体を読んだことはなくても、名前を聞いたことくらいはある、という方はけっこういらっしゃるのではないでしょうか。


今日、大山哲が紹介するこの作品は、そんな方にこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。

この作品こそ森見登美彦の作風の基礎であり完成形の一つ、と言っても過言ではないと思うからです。
内容は「京都で生活する、不真面目なことを真面目に取り組む『阿呆』な大学生が、少々不可思議な世界に片足を突っ込みつつ、屁理屈をこねくり回したり回されたりしながら、後輩の女性への恋愛に悪戦苦闘するファンタジー」です。
この作品を含め、森見作品の特徴として、「ほとんどの作品の舞台が京都市内、大学は名前こそ出さないがほぼ京都大学」というのがあります。

作者が以前京都在住だったこともあり、詳細な描写はまるで読んでいるほうも、京都にいるような気分にさせてくれます。

実際、森見作品を片手に京都市内をめぐる旅をしているファンもいるそうです。

この「夜は短し~」一冊でも丸一日潰せるのではないでしょうか。大山哲もいずれ作中の「阿呆大学生」になりきって、物語の舞台をめぐってみたいなあ、と思っていたりします。
また、この「夜は短し~」に出てくる人物や店などは、他の森見作品にもちらりと出てきます。
映像化されている「四畳半神話体系」や「有頂天家族」にももちろん、「夜は短し~」で見たあれやこれやが思わぬ形で現れるので、やはり初めの一作としてぜひ読んでみることをおススメします。
また、内容も面白いのですが、この作者は、それを紡ぎだす文章も独特です。

怒涛の一人称は最初こそ少々面食らうかもしれませんが、読み進めていくうちに病みつきになること間違いありません。

 

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