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大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲の今日の一冊!すべてがFになる

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すべてがFになる:Amazon

 

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊はすべてがFになるです。

 

森博嗣氏作が描く密室殺人トリックの推理小説で、ある意味非日常的な舞台設定と物語の展開が、非日常空間へと私達読者を誘ってくれる、ズバリ大変面白い作品だとご紹介出来ます。

 

主要キャストの1人の真賀田四季は、かつて両親を殺害するも多重人格を理由に無罪判決を受け、以来真賀田研究所の地下に閉じこもって新型プログラムの研究に没頭しています。
そんな彼を訪ねた西之園家の令嬢の大学1年生の西之園萌絵は、実家の権力でテレビ画面越しにテレビ画面越しの会話に漕ぎつけます。
この事実を羨ましがった大学助教授の犀川創平を伴い、再び研究所を訪れてみたところ、天才プログラマーの真賀田は完全セキュリティが行き届いた研究室内で殺されていました。
ここから密室殺人トリックのストーリーが展開して行きます。

 

こうしたジャンルの推理小説を楽しむ上では、やはり読者の想像力が求められます。
とりわけ研究所など、科学のジャンルの風景描写を読んで、どのような光景を思い描くのか、人それぞれ捉える世界観が大きく異なるかと思われます。
アニメで見た記憶の中の研究所は、その作品が描かれた時期によって、あるいは幼い頃に見た、特撮ヒーロー実写版の中のそれらは正直、かなり時代錯誤感が否めません。
この作品ではリアルタイム目線で、さまざまなシステムが描かれていますので、こうしたジャンルにこれまで接点が無かった方々にとっては、イメージが掴み辛いかも知れません。
対してこうしたテクニカルな世界を舞台にした作品、トリックを暴くストーリー展開のワクワク感が大好きな方々にとっては、ご自身が名探偵になった感覚で思いっきり没頭いただける作品だと思います。

 

難事件の解決の糸口が見当たらず、事件が迷宮入りかと思わせておいての後半、ある事実をキッカケに事態は一気に動き始めます。
「そう来るか」と心地良く私達の裏をかくストーリー展開の醍醐味は、思わずニヤリとさせられるに違いありません。
ここからラストまでのスピード感と高揚感は、流石は森氏だと、大山哲は完全に「1本取られました」的に関心しながら楽しませていただきました。

 

根気良く読み進めていただければ、この作品のタイトルが何を意味しているのか、ラストでのスッキリ解決に辿り着けます。


推理小説にも色々ありますが、間違いなく本格派の作品の1冊、ぜひ気合いを入れて楽しんでください。