大山哲のこの一冊!大山哲のこの一冊!流星ワゴン
こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は流星ワゴンです。
連続ドラマにもなったことで知られている重松清の話題作になっています。
2001年1月号から12月号まて講談社の月間小説誌で連載がされていました。2002年に単行本化されています。
過去にやり直したいと思っている出来事を実際にやり直すことができるストーリー展開になっています。過去の世界に行くことで親子の不思議な関係を追っていくことができます。
重松清は家族の話や学校でのいじめの話など、どんな人でも思い当たる体験を持っているストーリーを描いてくれる作家として高い人気を誇っています。
そして、感情移入しやすく物語に自分を投影させやすいという特徴を持っています。そのため、幅広い世代に人気がある作家になっています。
一人ぼっちじゃないということを認識させてもらうことができ、作品から強いパワーをもらうことができると評判になっています。
生きる意欲を培うことができるので、自分らしく生きることの大切さを知ることができます。そして、明確な答えが記されていない構成になっているので、読んだ人がそれぞれに自分に合った解釈をすることができます。
自分の経験と照らしたうえでの答えを出すことができる余白が与えられています。
流星ワゴンには三組の親子が登場するので、それぞれの親子の話を切れ味抜群の鮮やかな文体で読み進めることができます。
珠玉の話の連続になっているので、読みごたえにあふれている作品になっています。人間をもっと愛したいという感情が芽生えて、愛を伝えることの素晴らしさを知ることができます。
そして、愛の形にこだわることから解放される気持ちになることができるという大きなメリットがあります。