大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲のこの一冊!ガソリン生活

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊はガソリン生活です。

 

Amazon:ガソリン生活

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ガソリン生活は2013年に朝日新聞出版から発売された文芸作品になっています。温かいエピソードが詰まっている長編家族小説です。

 

話は大学生の主人公が偶然出会った女優を目的地に送り届けるところから始まります。

そして、女優が事故死するのです。果たして本当に事故だったのかという謎を解くことが軸にストーリーが展開していきます。芸能記者と知り合うことがきっかけで事件に首を突っ込むようになるのです。

また、主人公一家がそれに巻き込まれていきます。さらには、物語の語り手が車になっているという構成です。そのため、街を走るたくさんの車たちのお喋りを楽しむことができます。車たちの語りによって、前代未聞のユーモアミステリーに仕上がっています。

そのうえ、家族が織りなす愛にあふれたチャーミングな要素もふんだんに盛り込まれているのです。

謎の事故死を追いながら、幸福感をしっかりと感じることができるスタイルになっています。
作者の伊坂幸太郎は1971年の千葉県生まれになっています。1996年に第13回サントリーミステリ大賞佳作を受賞して、2008年に「ゴールデンスランバー」で第21回山本周五郎賞と第5回本屋大賞を受賞しています。

伏線の張り方がうまいと評判になっていて、最後にたくさんたまった伏線を華麗に回収すると人気を集めています。

そのため、すべてがつながった時に素晴らしい爽快感を得ることができると多くのファンから信頼を集めています。清々しい読後感を可能にしてくれる貴重な作家として、知られています。そして、「アヒルと鴨のコインロッカー」や「ゴールデンスランバー」など映像化した作品も多いのです。

ミステリー作家でありながら、既存な概念にとらわれることなく新しい表現に次々と果敢に挑むという姿勢を確立しています。

そして、読者にも流れを掴ませないというスタイルを貫いていて、派手な展開が多いという特徴があります。

そして、常に緊張感をもって読み進めることができるというギャップを持ち合わせているのです。

そのため、エンターテインメント性が高く気軽に読み進めることができるという傾向があります。
大山哲はガソリン生活をとてもわくわくした気持ちで読んでいくことができました。そのため、この高揚感を多くの人と共有したいです。

まだガソリン生活を読んでいないという人には、大山哲はぜひ読んでもらいたい珠玉の一冊になっています。

大山哲のこの一冊!新世界より

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は新世界よりです。


新世界より」は、貴志祐介によるエンターテインメント小説で、2008年に第29回日本SF大賞を受賞した作品です。

 

Amazon:新世界より

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物語の舞台は1000年後の日本、豊かな自然に抱かれた集落です。

主人公をはじめとする純真無垢な少年少女が、呪力という念動力を手に入れた人類の隠された歴史を知り、それによって生じた様々な困難に立ち向かいます。


大山哲が感じたこの物語の魅力は、一見は平穏な世界の端に現れる闇です。楽しい学園生活を送りつつも、少し不可解なことがあり、何だかよくわからないけれど不安が積もっていくというような、ある種の気持ち悪さが特徴的です。
これは、SFでありながらも、ホラーやミステリといった要素を楽しめる一因ではないかと思います。


新世界より」は、2012年にテレビアニメ化されたように、魅力的な世界を持っています。多様に進化した独特な生き物がその一例です。

作品中に細かく描写されたものはもちろん、そうでないものを想像できるのも、面白いところでしょう。
これらの世界は、ただ作品を彩るためだけにあるのではなく、物語の中心に深く関わってきます。大山哲も、想像をはるかに超える真実に驚き、精緻に作りこまれた世界の壮大な仕掛けに騙されていたことを知りました。

貴志祐介は、この作品について「1000年後の子孫に向けたメッセージであるとともに、1000年前の我々に向けたメッセージでもある」と、コメントしています。

これはつまり、現実の世界と地続きの、未来の世界で起きたことが描かれているということです。


新世界より」は、読者を巻き込んだ至高のエンターテインメントなのです。

大山哲のこの一冊!阪急電車

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は阪急電車です。


有川浩さんが書いた小説で、以前映画にもなりましたからご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。

実は大山哲も、好きな女優さんが何人か出演していたので映画を見に行きました。


この本は、関西のローカル電車である阪急電車が舞台になっています。

登場人物たちは、片道15分の路線の間にある駅から次々に乗り降りしてくる乗客で、孫とおばあちゃんだったり、恋人同士だったり、振られた相手の結婚披露宴帰りだったりします。

それぞれに背景があり、それぞれの物語を持つ登場人物たちが阪急電車というローカルな路線の電車ですれ違い、一瞬絡み合って新しい物語を作っていきます。

 

もし、あなたが関西に住む人で阪急電車が身近な場所を走っていれば、登場する駅の名前や街の名前にドキドキし、「ああ、あるある!知ってる!」と思えるでしょう。

関西に住んでいない人であれば、自分の身近な路線の電車に置きかえて考えて、「いるいる、こういう騒がしいオバさんグループ!」などと感情移入をして楽しむことができるでしょう。大山哲も、そういう読み方をして楽しみました。


そう、この本に出てくる人たちは自分の近くにいそうな、どこかで見たことがあるような人たちなのです。

どこかにいそうな人たちが、どこかを走っている電車の中で擦れ違い、少し絡み合い、物語を作っている。そんな本なのです。
とても読みやすい文章で、読み始めたら文章がスーッと頭の中に入ってきて、おそらくどこにも引っ掛かることなく、最後まで一気に読めてしまいます。

そして読み終えたときには、すっきりと爽やかに良い気分になれる終わり方をしています。

電車でどこかに行くときに読むのが良いかもしれませんね。

 

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Amazon:阪急電車

大山哲のこの一冊!ドンナビアンカ

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊はドンナビアンカです。

 

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Amazonページ:ドンナビアンカ


ドンナビアンカは41歳の純粋な男と27歳のはかない女が織りなす不器用な愛の形をつづった物語になります。

恋に落ちたことが罪だったのではないかと感じてしまうほど、感動できるストリーになっています。

誉田哲也の恋愛捜査シリーズ「ドルチェ」においての長編です。感涙必至の仕上がりになっているため、極上の展開と評判を呼んでいます。

不器用な恋愛ゆえに身代金目的の誘拐事件が発生し、恋愛を中心に話が広がっていきます。キャラクターにとても魅力を感じることができ、社会問題も盛り込まれているので深く考えさせられる内容になっています。

知的好奇心を刺激される箇所が多くあり、満足感を感じやすいテイストがあります。そして、現実に沿った話になっているので、世界観を想像しやすいというメリットを持っています。

そのため、とても読みやすく続編を期待している声も多く挙がっています。
誉田哲也は1964年の東京生まれの作家になっています。

映像化された作品である「ストロベリーナイト」を書いた作家として知られています。

他にも、「姫川玲子シリーズ」や「武士道シリーズ」などのヒット作を持っています。

刑事を主人公にした推理小説を多く執筆しているという傾向があり、警察の内部の描写が緻密だと好評です。そして、主人公や脇役や適役などのそれぞれの視点からストーリーを描くことによって、奥行きをもった構成になっています。

そのため、様々な視点から読み進めることが可能になっていて、あらゆる場面で感情移入しやすくなっています。

そして、推理小説でありながら異例である登場人物の死亡率が高いというケースを持ち合わせています。どのようにストーリーが進んでいくのか分かりづらく、単なる勧善懲悪に着地をしないという要素になっています。また、推理小説だけでなく、青春小説の作品も発表しています。

作品に合わせて文体を変えるなど幅広い才能を見せてくれています。そして、どんな作風でも対応することができる柔軟な思考を持っています。

そのため、ファンの年齢層が幅広く職業もさまざまであるというパターンになっています。
大山哲はこんな内容になっているドンナビアンカがとても気に入りました。そのため、少しでも多くの人に手に取ってほしいという想いです。

まだ読んでないという人は一度目を通してみることを、大山哲は強くオススメいたします。

 

大山哲のこの一冊!横道世之介

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊は横道世之介です。

吉田修一さんの作品で、もともとは新聞に連載されていた小説で、大山哲は連載当時から読んでいました。

とても印象的だったので、連載終了後に単行本が出版されたときもすぐ買って読んだほど好きな作品です。
横道世之介は、作品のタイトルであると同時に主人公の名前でもあります。

長崎出身の世之介が、大学進学のために東京に出てきて、大学1年生のときの1年間にいろいろな人と過ごす様子が描かれます。一言でいえば青春群像劇です。

世之介は主人公ですが、特別カッコイイとか高い能力があるタイプではありません。むしろ普通な人です。そんな世之介が、大学生活を通じて個性的な男女と出会います。物語の展開として面白いのは、だいぶ先の未来の話も描かれるところです。

その未来の部分では世之介は登場しませんが、大学1年生の世之介と出会った男女のその後が描かれます。

世之介との出会いによって男女の生活環境は変化しているのですが、世之介のことはあまり覚えていない人もいます。世之介がいる大学1年生のときと、世之介がいない未来を行き来する展開が面白く、長い小説なのに長さを感じさせない読みやすさが特徴です。

余韻が残る読後感で、かなりおすすめできる一冊です。横道世之介は実写映画にもなっていますので、そちらもおすすめできます。
大山哲も日々いろいろな人と会っていますし、これからも新しい出会いがあると思います。

たとえ短期間の交流だったとしても、相手にいい影響を与えられたらなと思ってしまいました。

また、大山哲自身もこれまでに会ってきた人たちからいろいろ影響を受けているわけで、ちょっとした出会いにも感謝したいなと思っています。

 

横道世之介Amazonページ

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大山哲のこの一冊!フォルトゥナの瞳

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊はフォルトゥナの瞳です。
百田尚樹さんの作品です。

百田尚樹さんの作品で1番有名なのは、やっぱり「永遠の0」ですかね。
百田さんの作品なら、と私、大山哲は読んでみました。


今回は「フォルトゥナの瞳」です。

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フォルトゥナの瞳:Amazon


その男には、見たくないものが視えた。人の「死」が。「運命」がー。
あらすじとしては、もうすぐ死んでしまう人間が透明に視える主人公が、初めは「透明」になりかけている人の「運命」を変えようと奔走します。

しかし、人を「死」から救い出すのですから、「代償」が必要です。主人公自身の「寿命」が。

「他人の命」と、「自分の命」を天秤にかけざるを得ない主人公は苦悩します。幼い頃に、火事で、両親と妹を亡くし、施設で育ち、友人も恋人もおらず、1日中働き、帰って眠るだけの日々を過ごし、夢も自信も持てない孤独な人生を送っていた主人公が、そのような「瞳」を持ってしまったのです。苦しみます。

尊敬できる上司に出会え、悲惨な過去があろうと、これから幸せになれるであろうに・・・。


しかし、主人公は、同じ能力を持つ外科医からの忠告があったり、好きな人が出来た時に、また葛藤はしていましたが、主人公の恋が実って恋人もでき、幸せな日々を過ごしていても、しかし彼は「透明」の人を自分の「命」を削りながら助けます。

「瞳」を持つには主人公は、優しすぎるのです。


ラストは、賛否両論あるでしょうが、私としては、予想通り、なんていうか、自己犠牲の精神は素晴らしいですが、この主人公には、もっと幸せになってもらいたかったです。

せつなく、やるせない気持ちです。そういえば、ラストの恋人の行動が少々不可思議なのが気になりました。


私、大山哲が、この「瞳」を持ったらどうするだろう・・・。主人公のように自分の「命」を削ってまで他人をたすけられるだろうか・・・。

逆に、あの人「死」が近いのか・・・。とわかって何もしないで後悔するのだろうか・・・。誰だって主人公のような能力を持ったら困惑し、もしかしたら精神的に参ってしまうのではないか、というのが私の感想です。


百田尚樹さんの作品にしては、珍しくファンタジーで軽めの印象です。主人公の心理描写などは、くどめですが、百田さんならではの表現の仕方です。

永遠の0」などが現実感がすごいからかもしれません。逆に言えば、百田尚樹さんの作品を今から読む方には、軽めで読み始めやすい作品だともいえます。

大山哲のこの一冊!残り全部バケーション

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊は残り全部バケーションです。

 

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Amazon:残り全部バケーション

 

全部バケーションは伊坂幸太郎の2015年の集英社から発売されている文庫本になっています。

5編からなる物語になっていて、当たり屋や強請りを生業とする裏稼業のコンビが遭遇した出来事を予想もつかない方法で事件を解決していくストーリーになっています。

あくどい仕事に手を染めながら、生計を立てていくことに疑問を感じ始め足を洗うことを考え始めます。

そして、やめることを打ち明けたところ、その条件として適当な番号で電話をしてその相手とともだになることを提示されたのです。離婚寸前の男につながり、そこからストーリーが絡み合いながら展開していきます。

裏切りや友情の中で人とのつながりについて、考えさせられる一冊になっています。

新鮮なエンディングを迎えていると読者から好評で、心に響く言葉にたくさん出会うことができます。

そして、陽気なギャングやグラスホッパーラッシュライフなど個性豊かな登場人物が出てきて、色とりどりな人間模様を垣間見ることができます。

さらには、結局どうなったのかという答えが記されていないので、おもいおもいの好きな内容を構築することができるという楽しさもあります。

高い会話のセンスに心が軽くなるような魅力を感じることができます。

大山哲はとても興味深く読み進めることができました。そのため、多くの人にもお勧めしたいなと思っています。

全部バケーションをまだ読んでいないという方は、ぜひ手に取ってみてください。

きっと大山哲のように体の内側から熱い感動を感じることができるでしょう。

そして、頑張って生きていく素晴らしさを再認識するきっかけになるのではないでしょうか。

大山哲のこの一冊!星空のコンシェルジュ

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊は星空のコンシェルジュです。

主人公は子供のころに描いた夢をいつからか諦めて、大人になった今は雑誌のしがない編集者。大人になった彼は自分を騙すことで毎日をやりくりしている。

そんな彼は自分に嫌気がさした時、気晴らしに自分の理想を描いた記事を書き続けている。

「ここは夢を叶えてくれる星降るペンション」。


翌朝、彼が出社すると同僚から部長が呼んでいると声をかけられる。何をやらかしたのかと不安にかられていると気晴らしに書いていたあの記事を採用されてしまう。

あわてる彼はなんとか部長に説明しようとするが、なかなか言えない。やっとの思いでその記事が、自分の脳内にある理想のペンションだと説明すると部長は鬼の形相で怒りを爆発させる。

そのあと、部長はこれに相応しいペンションを見つけてこいと指示を出す。何がなんだかわからず戸惑う主人公。

結局彼は星降る最高のペンションを探しに行くことになる。
この一冊は、どこにでもありそうな会社での出来事です。
主人公は、しぶしぶ自分の理想を描いたペンションを探さなければならなくなってしまう。そんな彼は五十件目にしてある薄暗いペンションを見つける。

最初は戸惑いながらも自分の描いた理想のペンションに似ているところを感じ始めることになる。彼がこのあとに起きる出来事、出会う人たちによってどのように変わっていくか、是非ともこの本を読んで見てください。


大山哲の感想としては、人生でどこにでもありそうなことだが、何かのきっかけで人はどうにでも変われる。

自分を騙しながらではなく、少しだけ勇気を持って日々生きていこうと思える一冊だと思います。

 

星空のコンシェルジュ:読書メーター

 

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大山哲のこの一冊!銀行狐

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は銀行狐です。

池井戸潤の2004年に講談社から発売されたミステリー小説になっています。

2015年のテレビドラマ「花咲舞が黙ってない」のエピソードが収録されています。そして、銀行ミステリーの傑作との呼び声が高い素敵な作品です。


脅迫状が届くことから物語が展開していきます。顧客情報の漏洩や系列生保社員の襲撃が複雑に絡まって犯行がエスカレートしていきます。

だれがどんな目的で脅迫状を送ってきたのかという謎に迫りながら様々な問題が浮き彫りになってきます。そして、その他5編の短編集もおさめられています。


5編の短編全てが銀行内で起こる事件になっています。

そして、犯人はだれかということを紐解いていく推理サスペンスになっているので、十分な読みごたえがあります。

また、経済のエッセンスもふんだんに盛り込まれているので、男性読者に好まれているという傾向にあります。趣向を凝らして楽しませてくれているので、緻密な内容になっています。

さらには、確かな文章力に裏打ちされていて、構成力も素晴らしいと評判になっています。そして、プロット構築力がしっかりと土台にあることが高い評価につながっています。また、銀行内部の様子を知ることができるという面白さもある物語に仕上がっています。
大山哲はこの池井戸潤の銀行狐をワクワクしながら読んでいくことができました。銀行のリアルな様子が分かり、とても満足することができました。

そのため、大山哲はこの銀行狐を読んでいないという人にはぜひチェックしてほしいと思っています。池井戸潤の銀行狐はとても充実した内容になっているので、読んでみることを強くお勧めします。

大山哲のこの一冊!探偵の鑑定

こんにちは。大山哲が選ぶ今日の一冊は探偵の鑑定です。


探偵の鑑定は2016年に講談社から発売されているミステリー要素の詰まっているハードボイルド作品になっています。

そして、ランキングの上位を独占するなど、注目度の高い一冊になっています。

紗崎玲奈と凜田莉子という二人の登場人物の間で起きたストーリーになっています。

連続詐欺事件が発生し、その原因が秘密交際クラブにおいて超高級バッグ目当ての事件になっています。

そして、探偵である紗崎玲奈と鑑定士である凜田莉子が危機を救うのです。それから、その詐欺にまつわる驚くべき目的に気付いていくという展開になっています。

二人の登場人物の個性が交わりあって、珠玉の仕上がりになっていると評判です。

さらには、読み進めていくごとに謎が明らかになっているという満足感を得ることができます。

そして、登場人物二人の推理合戦が繰り広げられているのです。エンタメ小説界に衝撃を与えるほどの素晴らしさがあると幅広い方面から注目が高まっています。

探偵と鑑定士のやり取りがポイントになっていて、探偵の探偵シリーズと水鏡推理シリーズという二大シリーズの完結編であり運命の終着点になっています。

二大ヒロインの度を越えた探偵力と鑑定眼がしっかりと駆使されるところが見所になっています。
松岡圭祐は1968年生まれの愛知県出身の作家になります。1997年に「睡眠」でデビューしていきなりミリオンセラーを達成するのです。

そして、この作品はシリーズ化されていきます。元臨床心理士という経歴を持っていて、国際的時事問題を多く取り扱っているという特徴があります。そして、「催眠」と「千里眼」と「蒼い瞳とニュアージュ」が映像化されています。

翻訳的な文体づくりが特徴になっていて、深みのある人間ドラマが生き生きと描かれています。

当初から映画化を想定しているため、脚本が気がスムーズになるようにと回想シーンや不適切なシーンを最小限に抑えているという憶測を呼んでいます。

大山哲は、探偵の探偵シリーズと水鏡推理シリーズの大ファンでした。

そのため、探偵の鑑定をとても楽しむことができました。ひいき目なしに面白い作品になっているので、大山哲はぜひ手に取ってみることを強くおすすめします。

さらには、シリーズを未読な人でも楽しむことができるよう留意されているので、心配せずに読んでもらって大丈夫です!とにかく素晴らしい一冊となっています。