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大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲のこの一冊!グラスホッパー

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グラスホッパー:Amazon

 

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊はグラスホッパーです。

 

著者は伊坂幸太郎です。角川文庫から出版されていますが、様々なジャンルが盛り込まれた新しい感覚の本という事もあって注目していた一冊です。2008年にはコミック化、2015年には映画化もされています。

 

主人公の鈴木は27歳の中学教師で、妻をひき逃げ事故で失っています。その犯人を追うために仕事を辞め犯人の父親が裏社会で経営している会社に入社するところから、ストーリーが始まります。しかしやっと見つけた犯人は、鈴木の目の前でひき逃げに遭いあっけなく死んでしまいます。これは押し屋の仕業だと知り、鈴木は押し屋を追います。

会社からは息子の敵を討つよう命じられ、鈴木は押し屋を追います。ところが押し屋の自宅には、妻と幼い息子が待っていて、その光景を見た鈴木は戸惑います。鈴木とは別に、自殺専門の殺し屋「鯨」と、ナイフを使う殺し屋「蝉」、それぞれに違う目的で押し屋を追っていました。

 

ストーリーは鈴木、鯨、蝉はそれぞれに主人公となって、展開されていきます。鈴木は妻の敵を討つためにやっと見つけた犯人をあっけなく殺されてしまい、犯人を見つけるためだとは言え入社した会社で、敵の敵を討つよう命ぜられます。大山哲だったらこんなシチュエーションはお断りしたいところですが、その時偶然にも押し屋が鈴木の敵を殺すところを鯨が目撃してしまいます。鯨はこの時ちょうど33人目を片付けようとしているところでした。蝉は裏社会で押し屋の噂を聞きつけ、自分が押し屋を殺せば有名になれるという理由で、押し屋を狙います。

大山哲はこの本を単なる殺し屋世界を描いた作品だと思っていましたが、読んでみるとそれぞれにストーリーがあって、とても面白く、最後まで夢中になって、気づいたら読み終わってしまいました。ハードボイルド作品の印象でしたが、実際にはサスペンスあり、アクションありの盛りだくさんの内容です。

鈴木は真相を突き止めるために、押し屋に近づき、なんと押し屋の息子の家庭教師となってしまいます。だんだんと押し屋一家に近づいて行くうちに心を許しますが、別の押し屋が迫って来るために鈴木は身を隠します。

 

ストーリーのベースは裏社会とか殺し屋という、何ともダークな世界ですが、小説として読む分にはとてもライトで読みやすい面白い一冊でした。こういうテーマでも全く重苦しさを感じさせないところが、伊坂幸太郎らしいと思わずにはいられませんでした。