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大山哲と本。

大山哲。本が大好きです。オススメの本や読みやすい本を紹介していきます。

大山哲のこの一冊!もものかんづめ

女性作家

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もものかんづめ:Amazon

 

こんにちは。

大山哲が選ぶ今日の一冊はもものかんづめです。

 

著者は、ちびまる子ちゃんでお馴染みの、さくらももこです。漫画家が書いた本という事もあって、最初はあまり期待していなかったのですが、もものかんづめはいい意味で期待を裏切ってくれました。

大山哲は今までにたくさんの本を読んできましたが、これはとにかく面白い本で、読みながら何度も笑わずにはいられなかったくらいです。

 

この本は「もものかんづめ」、「さるのこしかけ」「たいのおかしら」の3部作エッセイになっています。発行されたのは1991年ですが、今の時代に読んでもまったく古臭さを感じさせず、とにかく面白い内容となっているのがすごいと思います。

内容はエッセイだから、さくらももこの日常を綴っているだけなんですが、とにかくなんでこんなに面白いんだろうと、不思議なくらい何気ない日常が面白い人です。

 

もものかんづめには、全部で17のエッセイが書いてありますが、大山哲が気に入ったのは「メルヘン翁」のエピソードです。アニメでもお馴染みの、友蔵爺さんの事を書いていますが、実際の友蔵爺さんは、アニメとは違って、家族に嫌われているズルくて、意地悪なおじいさんだったそうです。友蔵さんは好きなキャラクターだから、少し驚きました。

友蔵爺さんが亡くなった時に、その顔が面白くて、おじいさんの死に顔を見て、お姉さんと2人で大笑いをしてしまったという内容です。一見不謹慎にも思える事ですし、実際に読者からクレームが寄せられたといいます。でもさくらももこは、そんなクレームにも、「読みたくないなら仕方ない」で終わらせてしまいます。

 

本を読んで感じる事は人によって違いますから、死に顔を見て笑うというのが不謹慎と思うのもわかります。でもさくらももこのエッセイとして読んでいる限りでは、実際笑ってしまう人も多いのではないでしょうか。これについてはまだ続きがあって、さくらももこ自身、お爺さんの事は好きではなかったけど、漫画の中の友蔵爺さんの事は好きだと言っています。

 

ちびまる子ちゃんをよく知っている人も、あまりよく知らない人も、さくらももこという人がよくわかる一冊となっているので、是非チェックしていただきたいと思います。ただし、ちびまる子ちゃんとは、ダブらせない方がいいかもしれません。おそらく5年後、10年後にもものかんづめを読んでも、きっと同じように古臭さは感じさせずに、思い切り笑わせてくれる、そんな素敵な本だと思っています。